記事一覧

敷金を今月分の家賃としてあてることはできるのか?

■問題(モデルケース)
今月はあまり営業成績もよくなく収入が先月よりも少ない月となりそうです。
ところが携帯電話料金と電気代の請求書をみるとちょっと使いすぎてしまいました。これらの支払いと毎月のローンの返済などを考えると、とても今月は家賃を支払う余裕がありません。
そこで、契約時に払った敷金の一部を今月の家賃にあててほしいのですが可能でしょうか?

■回答と対応策
残念ながら敷金を家賃にあててもらうことはできません。
敷金とは賃貸借から発生する借主の賃料その他の金銭債務の担保として貸主に預けるものです。敷金は貸主にとって借主に家賃未払いや部屋の破損など何らかの事故があった場合の担保としての役割を果たします。
この担保に相当する敷金から借主の要求で滞納した家賃分を差し引くことができるとすると、また次に滞納してしまった場合に今度は担保とするものがなくなりますし、部屋の破損を敷金から弁償してもらうこともできなくなってしまいます。貸主にとっては不安材料となってしまいます。
したがって、借主に賃料不払いなどの債務不履行があるときに、貸主が敷金と相殺することはできますが、借主の方から相殺してもらうように求めることはできないのです。
貸主である大家さんの賃貸経営にも影響が出ますし生活に影響を与えることもあります。家賃滞納は借主にとって重大な義務違反ですので、家賃滞納は許されません。
とはいえ、このままでは生活困難となりかねませんので、貸主にきちんと事情を話した上で来月にまとめて2か月分の家賃を支払う約束をするなどの方法を申し入れてみましょう。ただし1か月分の遅れに対する遅延損害金を要求される場合もあります。

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://www.landlord.jp/blog/diary-tb.cgi/55

トラックバック一覧