モデルルームは、別の敷地に立てられた仮設建築によるものであったり、既存のビルに入っているようなものであったりすることが多く、実際に入居するのとは場所も建物も違うので、どこをどう見たらいいのかわからないという意見も多いのが現状です。そこで展示する側も見る側も以下のような点があることを把握しておくと良いと思います。
1.モデルルームで把握できる点
(1)室内の明るさ、照明設備による夜間の明るさなどはある程度把握できます。
(2)インテリアの感じがわかります。インテリアコーディネーター等の専門家が計算しつくして設置しますので参考になります。ベッドやテーブルなどの家具は、一般的なものより小さめなものが配置されこともありますが、部屋が広くおしゃれに見えるようにするなど後日参考になる点も多いので写真などを撮っておくとよいでしょう。
(3)室内全体の大きさ
天井の高さや部屋の空間が掴めます。既存のビルなどに展示している場合は実際とは違うことが多いのですが、全体のイメージは掴めます。
(4)部屋の配置
部屋と部屋の隣接する感じやトイレ・浴室・玄関・廊下などへの続き具合などがわかります。
(5)収納空間がどのようになっているのかわかります。
2.モデルルームで把握しにくい点
(1)実際に生活した場合の使い勝手などはわかりにくいことが多いです。ダイニングキッチンなどは煙や臭いなどがどのように伝わるのかなどはわかりません。
(2)モデルルームですから日照、夜間の感じ、風通しなどはわかりません。
(3)室外の眺めは、実際住戸の位置や向きにより変わるためモデルルームではわかりません。
(4)共用部分、構造部分、全体の外観イメージの様子などは掴めません。
だいたいこんな感じですが、モデルルームはあくまでもモデルルームのため、同じマンション・同じシリーズの既存物件などがある場合はそれらも含めて参考にすると良いと思います。